満員電車の中心で正義を叫ぶ島耕作
今朝の私は満員の電車で運良く座れたので、通勤が少し楽になりました。
そして私たちの前におばあさんがやって来ました。
後で席を譲りましたけど、まだ座ったばかりだったので、しばらくのあいだはおばあさんを立たせたままでした。
そんな時、ふと今は会長にまで出世した男のことを思い出しました。
課長 島耕作(新装版) 全8巻 完結コミックセット(講談社漫画文庫)
- 作者: 弘兼憲史
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/01
- メディア: コミック
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
「課長島耕作」の第一話で、
女性を大切にするナイスガイという、
確かに島耕作は正義の男かもしれないけど、前にあいつ、
事実、老婆は「もうやめてください」と言ってるのに、「あんた、おばあさんがかわいそうだとは思わないのか」と、満員電車という、人がようやく座れた席でゆっくりと休みたい人の気持ちを無視して正義を行う彼を思うと、作者はサラリーマンをやめて久しかったなぁと思いました。
毎日電車で通勤をしていると、余裕が有るときはともかく、中々すし詰めの電車の中でそうしたきれいな行いをやりにくいものです。
結局、朝の電車の中を、正義感を発揮した島耕作のために不快な思いをさせられたことを思うと、現代的な価値観で見ると、島耕作こそが自分が邪悪だと気づいてない邪悪じゃないかな、とは思います。
」
**島耕作はこれにポコロコの豪運を持ち合わせている無敵キャラ
だからこそ、島耕作が受けたのだと私は思います。
老婆を座らせるための椅子のために正義は叫ぶが、その犠牲は自分ではないというのは、実にこの漫画のメインターゲットのある年代らしいと思います。